唐津焼とのつきあい方

使うほどに表情を変える唐津焼の扱い方



  1. 成長を楽しむ
    唐津焼の表面(施釉部分)には初めから亀裂(貫入)が存在します。この貫入に水分、茶渋などがしみ込み表情を変えていきます。使えば使うほど、唯一無二の作品に成長していきます。表情をあまり変えたくない場合や、油分の多い食品への使用の際は、使用前に十分水に浸して使うとしみ込みが弱くなります。

  2. やさしく扱う  
    唐津焼が、他の金属食器、強化磁器食器などにぶつかると欠けたりヒビが入ることがあります。出来るだけ他の食器と分けて洗ってください。つくりが繊細なものは食洗機には適さない場合があります。洗った後は、湿気などがこもらないようにしっかり乾かして保管してください。十分に洗浄・乾燥を行なうことで、カビ等の汚れを防止できます。

  3. 水分が染み出る場合
    唐津焼の器に水分が多いものをいれて長時間置くと、水分が表面に染み出てくることがあります。緻密でない唐津の土の性質でこのような現象が見られますが、使い続けると次第に止まってきます

    協力:佐賀大学「ひと・もの作り唐津」プロジェクト
       田中右紀教授・スタジオシロタニ・遠藤健之・矢野直人・山口明・井上千晶・瀬戸口朗子